手持ちのUSBメモリのベンチマークを測定してみた
がじです。
今回はふと思いついて実験してみたのでその報告です。
USBメモリって便利ですよね。以前はCD-RとかDVD-Rとか光学ディスクでデータのやり取りをしていた時代もありましたが、今やデータの受け渡しはUSBメモリを使うケースが多いと思います。
仕事でSSDやUSBメモリへのデータの大量書き込み/読み出しを行ったことがあるのですが、その際メーカーや商品によってだいぶ書き込み/読み出しに性能差があるような気がしていました。そこで、手持ちのUSBメモリの性能を測定してみようと思い立ってベンチマークをとってみました。
左から
メーカー | 商品名 | 規格 | 容量 |
---|---|---|---|
SiliconPower | 不明 | USB2.0 | 32GByte |
Verbatim | 不明 | USB3.0 | 32GByte |
Super Talent | ST1-2 | USB3.0 | 128GByte |
Sony | 不明 | USB3.0 | 32GByte |
SanDisk | Ultra Fit | USB3.0 | 64GByte |
Patriot | Supersonic RAGE2 | USB3.0 | 128GByte |
測定方法はubuntuの”ディスク”アプリを使用しました。
1回の書き込み:100MByte
試行回数 :10回
AccessTime測定:100アクセス平均
USBメモリのフォーマットはFat32で統一しました。
なんか3回目から急速にパフォーマンスが悪化していますが、実はこういう挙動を示すUSBメモリやSDHC/SDXCメモリカードは少なくありません。(手持ちのSDHCカードがこんなかんじです。)あくまで私の個人的な想像ですが、Flashメモリの書き込み速度があまり早くなく、バッファで吸収しているのではないでしょうか?で、バッファが追い付かなくなると実力が見えてくるということではないかと。
100MByte単位のデータを連続読み書きしなければ気づかないのではないかと思いますが、今回の条件ではちょっと見劣りします。
お次はSuperTalent、128GByteの大容量タイプ
お次はSONY、高速書き込みではないタイプのUSBメモリです。
最後がPatriot Supersonic RAGE2、SSD用のコントローラを使用しているというUSBメモリです。
比較用に1つのグラフにまとめてみました。
やはり高性能を謳うPatriotの性能が圧倒的ですが、Sony、SuperTalentが書き込みに関してはむしろPatriotを上回っています。
ところで今回の測定時SanDiskの1回目で明らかにおかしいデータが取れたので測定をやり直しています。
5回目の測定のみ高い読み込み速度を示していますが、総じて低速です。
実はこのUSBメモリは依然の失敗に懲りずにLinuxイメージを書き込んで普段使いにしていました。
よってFlashメモリの読み書きのし過ぎでへたっており、エラー訂正ないしFlashメモリの論理<=>物理変換が行われてパフォーマンスが低下したものと思われます。いつ故障するかわからない危険な状態なのかもしれず、これを使用するのはリスキーでしょう。(あくまで私の想像です。)
今回のUSBメモリは同じ規格でも結構性能差があることが分かりました。
ただし、USBメモリのようなパッケージ商品は、フラッシュメモリの変更とかコントローラの改善とかコストダウンなどにより、生産時期やロットによって性能が変わるので、今回測定した商品が必ずしも同じ性能を示すとは限りません。参考値としてお考えください。(ガワだけではわからんのが消費者には痛いところ)
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なお、商品リンクは実際測定したものと同じ保証はありません。(だって買った時期がまちまちでパッケージも残ってないし)あと、Varbatimは同じ商品のリンクが存在しなかったため、別の商品リンクとなっております。ご了承ください。